lm(ルーメン)とは光源が全方向に出している光の総量に対してlx(ルクス)は単位面積あたりの明るさを示す。
この事から電球など全方向に光を出して使うものはルーメンで比較をしてもいいと思うが、懐中電灯やヘッドライトのように指向性のある灯りを目的とするものをルーメンで表記するのは間違っていると思う。
ヘッドライトの使い方は主に前方を照らす事がメインの機能であるから、照射された場所の明るさを比較出来る様にルクスで表記すべきだと思う。これなら実際に照らした時に照らした場所が明るいか暗いかを数値で比較出来ると思う。
ただし、ルクス表記をする場合でも規格を決めておく必要があるだろう。すなわち「決められた距離離れた所での明るさを計測する」取り決めが必要だ。これはJISとかでやってもらうのが一番なのだが、まあ、業界団体で取り決めるのもいいだろう。
マグライトの様に光を収束させたり広げたり出来る物もあるので、やはり基準としては一番収束させて一番明るい状態での比較になると思うし、謳い文句にするならやはり一番明るい数値を前面に打ち出すのは当然の事になるだろう。
と言う事で、今回買ったヘッドライトの「10000lmで明るい!」の数字だけ見て買うと足元をすくわれる可能性が「大」であると結論する!
で、手元にあった超安物のヘッドライトと今回買った10000lmのヘッドライトの比較実験をしてみた。本当なら違うlm表示をしているヘッドライト同士で比較するのがいいのだけれど残念ながら手元にない。しかも、手元にある超安物ヘッドライトが何lmなのかも不明なので、単純に今もっている物でのlxの比較と、10000lmが何lxの数字を示すかの実験ではある。
超安物ワンコインヘッドライト |
TR33 |
実験条件は以下の通りである。
●ライトから壁までの距離:10m
●超安物ヘッドライトの電源は単4アルカリ乾電池3本(たしか新品に近かったような近くなかったような)
●TR33/10000lmヘッドライト(充電式3.7V/2000mAhリチウムイオン電池2本/フル充電)
●スマホ(Android)アプリ[ Lux Meter ]で計測
【 計測結果 】
※TR33/今回新しくかった10000lmと謳われているヘッドライト。これには照射範囲をレンズで調整できる機能があり、スポットは文字通りスポットライト的で1点に明りを集中させ、ワイドは照射角度を広げて広範囲を照らす)
●超安物ライト: 0 lx(10mでは計測不能。ライトから2m70cmの所で 1 lxを表示)
●TR33:スポット照射:111 lx
●TR33:ワイド照射 :031 lx
超安物ワンコインヘッドライト/0lx |
TR33/ワイド照射/31lx |
TR33/スポット照射/111lx |
以上のような結果となったが、まともな比較対象がないので「だから何?」と言われそうだが、まあ、写真をみての通り超安物よりは間違いなく明るいので真っ暗な中での除雪も少しはやりやすくなることは間違いない。本当に2,680円の価値があるかどうかはなんとも言えないが、今の所個人的には満足しているので良しとしよう。
【 商品レビュー的な・・・ 】
次はヘルメットに装着した状態での商品レビュー的な事を少し書く。書くのはマイナス点ばかりだが、もし、同じ物を買うことを考えている人がいたとしたら参考にして欲しい。
1:ゴムバンドが目一杯伸ばしても短い。長さ調整で短くすることが出来るのだから左右上共全てもう3センチ位長い方が使い勝手が良いと思う。
2:重い。バッテリーを含めた重さが 308g と結構重い。華奢な人には辛いかもしれない。超安物の 122g に比べて 2.5倍もある。
3:ライト本体とバッテリーケースを繋ぐケーブルが短い。写真を見てもわかる通りジャバラが伸びている。この為ライト本体への接続部とバッテリーケースへの接続部でケーブルが引っ張られ大きな負荷がかかっている。この状態が長く続くことによる断線が心配なのと、引っ張られたことにより隙間ができ防滴性能が維持できるのかが心配である。
伸びたケーブル |
本体=ケーブル接続部 |
バッテリーケース=ケーブル接続部 |
4:バッテリーケースにあるUSB差込口の蓋の取り付けが華奢過ぎる。これは買う時の他の人のレビューにも書いてあったと思う。簡単に外れてしまう上に、接続部がちゃち過ぎてあっと言う間に千切れそうだ。雪の中で使用中に蓋が開いてコネクター内部に水が入るのは非常に困る。
USBコネクター |
今の所気が付いた点はこれ位か。あとは実際に使ってみてどうかだな。真っ暗な中の除雪は嫌だけれど早く試してはみたいとろだ。
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